飛行機に見るデザイン Flight-3

極限の合理性に基づくような飛行機のデザインにも意外と面白い個性がある。

F-1:ドイツのデザインより(完)    F-2:前翼機 (完)    F-3:Burt Rutan(続)     F-4:怪しいやつ(完)      F-5:注目のプロジェクト(続)

 


コミュサイト

 mail: ypmdesign@hotmail.co.jp  (受信専用 ) 
ジョイ

今回は前翼機-2で予告した、Burt Rutan の特集。

簡単な履歴を述べると:
オレゴン州ポートランドで1943年に生まれる。8歳ですでに模型飛行機のデザインと製作を行っている。実際の飛行機による単独初飛行は1959年、16歳の時。1965年にはカリフォルニアの専門技術大学を卒業。
1965年から1972年にかけてはエドワード空軍基地でテストパイロット兼エンジニアとして働き、XC-142 VSTOLを含む9つのプロジェクトに参加。

XC-142

 

しかしその直後カンザスのBede Aircraftに管理職として移転、1974年まで働いている。
1974年7月、Rutan Aircraft Factoryを開設、 主にホームビルト機の数々のデザインと開発を行った。
1982年4月には、Scaled Composites Inc., 社設立、特に試作機や新材料の開発に携わった。

 

VariViggen (1972)

 

彼の最初の作品は2人乗り前翼機。彼はこの前翼機をそれ以後何度も繰り返しデザインしている。 特にホームビルト機に大きな影響を与えている。本機はいかにも第1号機らしくぎこちないデザインだが、以後の機体は見違えるようにスマートなデザインが多い。
この他にも100にのぼる革命的な航空機をデザイン・製作している。

 

VariEze (前翼機-2で紹介:1976-)

 

前翼ホームビルト機としてのスタンダードになっている。

 

Quickie (1978) 

純粋な前翼機と言うよりタンデム翼機に近い。グラスファイバー等の使用で安いホームビルト機を目指している。

 

AD-1 (1981)

 

 

可変翼機だが直線翼を片方は前進翼、もう片方は後退翼にする案。乱暴な案のようだが、第2次大戦中のドイツでも同様の計画があった。(Blohm & Voss Bv P.202:写真は無し。) 

 

Solitaire (1882)

 

モーターグライダー。同年のSailplane Homebuilders Association Design Contest で優勝。

 

Grizzly (1986)

 

これも前翼式というよりタンデム翼。STOL機。

 

Voyager (1986)

同年、兄弟のDick Rutan とJeana Yeagerの2人の操縦により9日間での世界一周無着陸飛行に成功している。

 

Model 33 (1989)

 

これも前翼式というよりタンデム翼。STOL機。

 

Starship 2000 (前翼機-2で紹介:1989)

 

Ares (1990)

 

軍より「安い攻撃機」というテーマで開発依頼された機体。私には彼のデザイン、軍用機には向かないような気がする。やや混乱したデザインに見える。

 

Proteus (1999)

2基のターボファンエンジンで高高度飛行を行う多目的機。なんとも悩ましいような曲線デザイン。

 

SpaceShipOne (2004-2005)

 

 

 

 

その後、2004〜2005年にはSpaceShipOneによる宇宙飛行挑戦を2度行い、初のAnsari X 賞受賞。
母機WhiteKnightも含め、実にユニークなデザイン。国家プロジェクトによる宇宙飛行挑戦が実にテクノロジーのみで味気ないのに比べ、「個性」をこんな宇宙飛行の分野まで発揮出来る才能には驚くほかは無い。

 

Gloval Flier (2005)

 

 

 

 

先日(2005年2月28日〜3月3日)には、ジェット機「GlobalFlyer」により単独操縦による無給油世界一周無着陸飛行成功と輝かしい成果をあげているのはご承知の通り。

追記

GlobalFlyer、2006年2月8日午前7時22分(米東部標準時)、米航空宇宙局(NASA)のケネディ宇宙センターから飛び立ち、記録への挑戦を開始、76時間45分・26,389.3 miles (約42,470km)で無着陸無給油の世界最長飛行記録を樹立、当初の計画通り、「Longest Non Stop Flight」のギネス記録に認定された。

離陸後の数時間で、燃料750ポンド(約280kg)が失われるなど、トラブルもあったが、アイルランドのシャノン上空で、世界最長飛行記録達成。その後ジェネレーターのトラブルで停電が発生、ケント国際空港までの飛行が困難となり、付近のボーンマス空港へ着陸。


End

   

AdSense

 





SEO 無料 チャットレディ プロフ SEO